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COLUMN

健康

細菌とウイルス

2024年07月25日
細菌とウイルス

菌は栄養を摂取して生存し、細胞分裂を繰り返し増殖しています。細胞を持っていて、ウイルスよりも大きく、光学顕微鏡で観察することもできます。 細菌が原因での感染症をいくつかあげると、コレラ、結核、赤痢、百日咳、梅毒、ジフテリア、溶連菌感染症、大腸菌感染症、マイコプラズマ肺炎などがあります。同じ細菌がどこに感染するかによって、髄膜炎や敗血症のように、違う病気を引き起こすこともあります。
細菌には細菌の細胞を攻撃できる抗生物質が効果的です。

ウイルス単体だけでは栄養を摂取することができず、増殖することもできません。
単純な構造で細胞を持っておらず、基本的にはタンパク質のカプシドという殻の中に遺伝子情報となる核酸が収められています。
ウイルスは細菌と比べるととても小さく、電子顕微鏡でやっと見ることができます。ウイルスは細胞の中に入り込み、自分のコピーを増やしていきます。やがてウイルスにとりつかれた細胞は死にますが、その時にコピーされた大量のウイルスが飛び出し、次の細胞に入り込み、さらに大量にウイルスを増やしていきます。また、その過程の中で変化して、毒性や感染力を強めたりする場合があるので厄介です。
ウイルスが原因での感染症をいくつかあげると、風邪・肺炎、インフルエンザ、水疱瘡、麻疹、風疹、おたふくかぜ、ウイルス性肝炎などがあります。風邪や肺炎を起こすウイルスとしては、コロナウイルスやライノウイルスが代表的です。
ウイルスには細胞がないので、抗生物質でウイルスを破壊することは困難です。

自己と非自己

「自己と非自己」を認識して異物から自分を守る働きは、免疫ネットワークの要となるものです。「自己と非自己」を見分ける働きを保つことで、私たちの健康が維持できるといっても過言ではありません。

NK細胞の特性

免疫細胞の一つにNK細胞(ナチュラルキラー細胞)があります。
NK細胞には細菌やウイルスが侵入すると「非自己」とみなして攻撃をするという特性があり、すでに抗体を持っているかどうかなどはおかまいなく、「非自己」ということだけで攻撃をしかけます。
また、免疫細胞は司令官的な働きをするリンパ球の指示で機能しますが、NK細胞は単独で働けるという特性も持っています。
しかし、健康状態によって、NK細胞の活性力には差がでてきます。
精神的なストレス、慢性疲労、加齢等によって機能が低下する傾向がありますので、常日頃から睡眠・運動・食事など、生活習慣を整えるよう注意が必要です。

 
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