COLUMN
美容
紫外線から皮膚を守る
太陽光には、目に見える可視光線約52%と、熱として感じる赤外線約42%、目に見えず感じることもない紫外線約6%が含まれています。その紫外線の中で、波長の長いものをUV-A、波長の短いものをUV-Bと呼んでいます。
日差しを浴びて数時間後にお肌が赤くなることをサンバーン、お肌が黒くなることをサンタンといいます。その引き金は主にUV-B、お肌の細胞遺伝子も傷ついています。
子どもの頃は日焼けをしたとしても、数日で落ち着いてきますが、20歳くらいであっても、その頃になるとシミなどの症状が出始めます。
光老化
お肌の老化の90%は紫外線によって引き起こされるともいわれます。
日焼けは乾燥を進め、肌荒れを悪化させる恐れがあります。ニキビや吹き出物を悪化させるアクネ菌は、紫外線によって酸化した脂肪酸が大好きです。
紫外線で火傷したお肌にさらに紫外線を当て続けると、より沈着が進み、シミやクスミの原因となります。
酸化はさらに進み、代謝が低下し、シワも目立ちやすくなっていきます。
過敏肌の形成⇒お肌を紫外線で傷めてしまうと、蕁麻疹や痒みを伴う過敏なお肌を形成しやすくなります。
免疫力低下⇒紫外線で傷ついたお肌は、感染症にも注意が必要です。
皮膚癌⇒紫外線が原因とされている癌も増えています。もっとも代表的なものは、基底層癌、扁平上皮癌、黒色腫の3つです。
世界で毎年、非黒色腫皮膚癌は200~300万人、悪性黒色腫は13万以上発症しています。
SPF
SPAはSun Protection Factorの略で、UV-Bカット量を示すものです。
UV-Bはお肌の表面に作用して炎症を起こしますが、帽子や日傘で避けられるのは約50%程度です。
SPF数値1はUV-Bから約15~30分お肌を守ることができる指標とされています。
PA
PAはProtection Grade of UV-Aの略で、UV-Aカット量を示すものです。
UV-Aはお肌の奥の真皮まで到達してダメージを与えます。
UV-Aは窓ガラスも通り抜けますので、室内にいる場合でも浴びています。色素沈着が次第に進み、シミ、クスミ、たるみ、シワの原因となります。
海水浴やスキーなど、極端に日焼けする場合は、日焼け止め剤は強いものを使う必要があります。
しかし、強い日焼け止め剤を使用すると皮膚への負担は大きくなる傾向があります。
お肌に負担のない日焼け止め剤を選び使用してください。
正しく洗顔して保湿することで、皮膚ダメージが回復しやすくなります。
紫外線対策を効果的に促すためには、治癒力を補うことが大切です。
内外から水分を補給することはもちろん、治癒力を補うための栄養を十分に摂取するように心がけましょう。