COLUMN
美容
皮膚の機能(No2)
2024年07月29日
美しくなるためにどうするか・・・、すると皮膚表面である外側ばかりがクローズアップされがちです。
しかし、考えてみれば外側も内側も一つ。
外側だけではなく、内側からのケアも意識し取り組む方が、成果が早く、効果的でもあります。
皮膚は内臓の状態を映し出す鏡のような機能を持っている
- 黄色い顔
⇒消化器の異常、浮腫がある場合は腎系が弱っていることも考えられます。さらに肝臓や胆嚢に異常がある場合があります。 - 浅黒い顔
⇒肝臓や胆嚢の不調、腎臓や膀胱、婦人科系の異常も考えられます。循環器系の異常やストレス過多がある場合は、抹消血管の異常も考えられます。浅黒い顔は、異常がなくても、冷えによるのぼせ症や生理不順の人にも多いとされます。 - シワ
⇒目尻のしわは肝臓や胆嚢が原因である場合が多いとされています。目の下のしわは胃や脾臓、顔全体のしわやたるみは肺や大腸と胃や脾臓、そして肝臓や胆嚢も絡んでいる場合があるとされています。 - むくみ
⇒瞼のむくみは胃や脾臓、顔全体のむくみと足のむくみがある場合は腎臓系が絡んでいる場合もあります。 - 肌荒れ
⇒初期の場合は肺や大腸、消化器(胃腸)の異常から悪化する場合もあります。 - 痒み
⇒初期は肺や大腸、激しい痒みは腎臓系や肝臓系が絡んでいる場合があります。 - ニキビや吹き出物
⇒腎臓系(婦人科系含む)が深く関与している場合があります。皮脂腺の働きは男性ホルモンによって旺盛になりますが、保湿(酸性)と女性ホルモンで沈静化が補われます。 - シミやクスミ
⇒シミやクスミは、肝臓や胆嚢の状態が原因であることが多いとされています。血行障害やホルモン分泌の異常があることも考えられます。 - 顔面の痙攣
⇒胃腸の不調、肺や大腸の血行障害がある場合があります。痙攣は筋肉の興奮から起こりますが、肝臓や胆嚢の異常によって起こることもあります。 - 顔面の湿疹
⇒肺や大腸の不調で起こることが多いとされています。
睡眠は重要
疲れているはずなのに眠れない・・・
眠っている気がしない・・・
何度も目が覚めてしまう・・・
朝起きられない・・・
睡眠不足や睡眠障害に陥ってしまうと、冷え性は悪化し、ストレスは溜まり、内蔵機能は確実に低下していきます。
それらはsomatic reflex(体表反射)によって顔に表れます。
睡眠質を高めるためには太陽光線が必要であり、皮膚は太陽光線を吸収することができます。
つい避けてしまう太陽光線ですが、太陽光線を浴びると冷え性が改善しやすくなります。
太陽光線を浴びると、日中はセロトニンが分泌されやすくなって気分が高揚し、うつ感やストレスを軽減してくれます。
夜にはメラトニンが分泌されやすくなって、睡眠質を高めることにつながっていきます。
セロトニンの効果作用
- セロトニンの分泌が増えると抗ストレス効果がもたらされ、白砂糖や炭水化物の調整がしやすくなることで、ダイエット効果も期待できます。
- 免疫組織に働きかけ、湿疹やニキビを沈静化しやすくして、慢性の皮膚病の改善にもつながっていきます。
- 体内時計がコントロールしやすくなりますので、心身ともに、ゆとりを持つことができます。
- カルシウムの吸収が良くなって、神経の疲れや精神的なストレスも癒されていきます。
しかし、太陽光線の中には紫外線が含まれています。
- 紫外線は過酸化脂質を増やし、皮膚内部にその影響が伝わると皮膚細胞にダメージを与える場合があります。
- 紫外線で膠原繊維(コラーゲン)や弾力線維(エラスチン)が傷つくと、しわをさらに刻み、光老化が加速します。
- 紫外線による日焼けは、肌荒れやしみやくすみを悪化させ、皮膚がんなどのリスクを高めます。
太陽光線を浴びることは美しくあるためにとても有益です。
但し、皮膚を紫外線から守ることも忘れないでください。
正しく洗顔して保湿することで、皮膚ダメージが回復しやすくなります。